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犬も歩けば猫も歩く

中年サラリーマンの生活と副業について書いています。

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嘘つきは泥棒の始まり

仕事

一週間ほど前になるが、前職時の部下から電話が掛かってきた。

仮にN君としておこう。
N君は、倒産した前の会社で同じ営業部で仕事をしていた仲間だ。
攻撃型ではなく、どちらかというとコツコツ仕事をこなすまじめ人間。

泣いている男

「おおっ~!久しぶりじゃないか!」

などと、あいさつを交わした後、彼からこう切り出された。

「○○さんの働いている会社の求人が出ているのですが、ちょっと状況を伺いたくて電話させてもらいました。」


「えっ、ホントに?」


業績が良くないから人減らしというのなら分かるが、求人を掛けているのか?

話を聞くと、Lという人材紹介会社で求人が公開されているらしい。


「ちょっと待って!今パソコンでそのサイト開いてみるから」

と言って、ページを開くと社名は公開されていないが、間違いなくうちの会社だ。


N君は、自分と一緒に働いていた会社が倒産した後、同業他社へ転職したのだが、ここがとてもブラックな会社だったようだ。


業績が良くないので、大幅に人減らしをして人件費をカット!残された社員で、同じ量の仕事をこなさなくてはならないため、連日の深夜残業に加え休日出勤は当たり前!それでいて、その分の給与割り増しは一切なかったらしい。


やがて彼も不眠症になり、しばらくして心療内科を訪れると“鬱”と診断され、休職を申し出ると、自己都合による退職にさせられてしまったらしい・・・。


3ヶ月ほどのブランクの後、就業したけど派遣や契約社員などを転々として、今では物流センターでアルバイトの日々を送っている。

 

聞いているうちになんだか悲しくなって、涙がこぼれてきた。


「もう、最近ではどの求人を見ても信じられなくなってきちゃって、○○さんに電話させてもらったのです。」


さっそく、うちの会社の求人内容を見てみることに。

1.職種 ○○部

この部署は、うちの会社の中でも一番のブラックだ。
自分が入社してから、僅か数年のうちに職場長以外全員が入れ替わっている。


春ごろに一名辞めているから、欠員がでているのは事実だが、募集人員2名と出ている。また誰か辞めるんだろうか?

2.応募資格

同業他社で、同部署経験者とあるが、営業経験者でも可とある。

3.給与

給与は幅が設けてあるので、どのくらいになるのかは計り知れぬが、賞与はこんなに出ないだろう!というか、今後ボーナスが出るのかさえ不明。

4.勤務時間

他社と比較して、一ヶ月あたりの残業時間は概ね35時間程度とさほど負荷はありません。とあるが、こんなの大嘘だろう!


自分は営業職なので、自分の仕事さえ終われば、18時でも23時でも好きな時に帰れるが、この部署で働くとなると、月150時間くらいの残業は覚悟しなければならない。そして、もちろん残業代は付かない。

5.近年の業績

毎年、増収増益を堅持!って、もういい加減にして!


自分は彼にこう言いました。

「君ももう40を超えているだろうから、選択肢が少ないのは分かっている。同業の他の会社から比べれば、まだマシなのかはしれないが、決して業績は良くないし、残業の多さとパワハラは覚悟した方がいい。」


すると彼は、

「ありがとうございました。」

泣いていたのかな?少し声がかすれて聞こえた。


「取りあえず、エントリーしてみます」と言って、静かに彼は電話を切った・・・。


もし彼が入社してきたら、昼飯でも一緒に食べに行こう!
そう思った。