壁に耳あり障子に目あり!
いままで電話で話をしていたお客さんから、また電話が掛かってきた。おいおい、今度はなんだっていうんだよ?と思いつつ電話に出ると、ものすごい剣幕で怒りまくっている。もう、起こっているなんて言うものではない、怒鳴り続けている。
先ほどまで、受注内容変更の件で、出来る出来ないでさんざん押し問答を繰り返していた。
「その納期で、今さら変更は無理です!」
と断る続けているにも関わらず本当にしつこい!
1時間以上も同じことの繰り返しなので、仕方がなく「もう一度もんでみます」と言って電話を切ったのだが、どうやら耳から受話器を離して電話を切るまでの、ほんの数秒の“ぼやき”が相手に聞こえてしまっていたらしい。
ぼやきと言うくらいだから、もちろん悪口などではない。記憶は曖昧だが、たぶん
「まったく、また滅茶苦茶なこといっているよ・・・。」くらいのものだったと思う。
もし自分が当事者だったなら、この程度のぼやきだもの、怒るどころかかえって「クスッ!」って笑ってしまった思う。しかし、このお客さんは違った。
どうやら、導火線に火が付いてしまったようで、もう“やめられないとまらない”状態になってしまった。「気分が悪いから、もうお前のところには仕事は出さない!」だとか、「担当者を変えてもらう!」とか、「ふだんから融通が利かない奴だとと思っていた」だとか、もう言いたい放題!
でも理由はどうあれ、今回はどう考えてもこちらに非がある。20~30分程度電話で謝罪しつつ、相手には見えていないのに頭を下げっぱなし!
幸いにも、室内には自分一人しか居なかったので、今回の件を社内の人間に知られることはなかったのだがって、誰かに聞かれていたら、こんなことブログに書いたら一発で身バレしてしまうに違いない。
で結局、今回は製造部門に無理を言って受注内容の変更をしてもらった。まったく、夏休み前の忙しい時期だというのに、無理難題を押しつけてしまって本当に恐縮だ・・・。
しかし、改めて考えてみると、なんで「それでは、失礼します。」と言って、終わった後のぼやきが聞かれてしまったのだろう?相手が社内電話であれ、携帯電話であれ、普通は会話が終われば耳から受話器を遠ざけるでしょう?
とすれば、相手は自動車の中でハンズフリーフォンを使っていたのではないのかな?と思う。もしそうだとすれば、相手方が運転中で電話を切るのを面倒だと思えば、こちらが電話を切るまでは、受話器を耳に当てた状態と同じになる。
たぶんそうだと思う!
でなければ、「地獄耳」かもしくはこの部屋が「盗聴」されているかのどちらかだ。
おっと、こんなことを言って、またお怒りの電話が掛かってきたら大変だ。
壁に耳あり障子に目あり!
あなたも気をつけてください。