創業家にゴマすり出来ない人は、中小同族企業に入社してはいけない!
今の会社で働くようになって、5年半が過ぎた。
入社した当時は、高齢にも関わらず創業者がまだ現役で、得意先を持つ営業のひとりでもあった。
翌年の年度末で、創業者は引退して会長となり、その子孫が新社長となった。
そこが中小同族企業の悲しい性、新社長は恐ろしいほどに無能だった。
朝来ない!勝手に休む!
来たら来たで、仕事なんかしない・・・。
取り巻きも悪いんだけどね!
月1回のリーダー会議では、各部署のリーダーが集まって社長の元、事故発生案件の報告や改善点などを報告し合い、改善策を見出すというのが趣旨らしいが、会議の内容はとんてもないらしい。
まず時間通りに始まらない。(だいたい社長が遅れる)
会議の内容も、事故案件に対する報告に対しての今後の改善策ではなく、事故を起こした当事者に対する個人攻撃。まさに、「死人に口なし」とばかりに言いたい放題らしい。
本来ならば、事故を起こした上司の「監督不行き届き」になるんだろうけど、完全なる個人攻撃。また、有能な社員が入って来ようものなら、潰しに掛かる・・・。
一言で言うと、永年勤続した古参連中が、現場の実情を知らない社長に対して、自分をアピールする絶好の場になっているらしい。
■中小同族企業は驚くほど哀しい
他人の飯を喰ったことのない人ほど、無能で哀しい人はいない。
まず、社員に対する「好き嫌い」が極端すぎるほど、ハッキリしている。完全な「裸の王様」状態なので、醜い裸体をさらした社長に対して、
「社長、本日のお洋服お洒落すぎます!」
という、まったくもってバカバカしいことが言えなければならない。
つい先日も突然、営業所に突然と現れてこう告げた!
「洗車セットどこにある?」
言われた我々は、
「はぁ?」
である。
「いやぁ、本社に居ても暇だからさ、営業車でも洗ってあげようかと思ってさ!」
あの、お前そんなに時間を持て余してるんなら、新規の一件でも回ってこいよ!現業の我々がどれだけ苦労してるんだか分かるだろうに・・・。
自分はシカトしていたが、古参社員のひとりが、
「洗車セットはないかと思いますが、洗車が出来る程度の道具はあると思いますので、用意いたします。」と言って、いそいそと消えていった。
そして数十分もすると、
洗車をする水音が聞こえてきた・・・。
この人は、これをやることで仕事をしてる気になってるんだなぁ。こんなことされると、余計に社員のモチベーションが下がるので、やることないなら家に帰って昼寝でもしていてもらいたい!
■今月のリーダー会議
今月のリーダー会議では、僕がやり玉に挙がったらしい。
とある案件の受注金額が安すぎる!
最後の簡単な単純作業なのだが、意外と時間が掛かり一作業単位で見ると、赤字になるらしい。
僕としては、特別安く受注したつもりは毛頭なく、これが問題になるなんて「寝耳に水」なのだが、現場責任者曰く、現在の社員では納期に間に合わず外注に出さざるを得ません・・・。
いくら赤字になるか分かりませんが、取りあえず見積もりを取ってみますとのことだったらしいが後になって聞いてみると、僕が受注した金額内で収まるらしい。
ということは、相場の価格に見合っていたと言うこと!
■まとめ
僕個人の意見としては、社内で対応できなければ外注先に当たって、それでもどうにもなりません!と言うのなら話は分かる。
やる前から大騒ぎして、社長まで巻き込んでの大騒動!
そんなに、自分をアピールしたいのなら、
「僕は現場の責任者ですけど、休日返上で新規開拓に回った結果、この度A社から新規の仕事を受注することが出来ました!」
ぐらいのこと、言ってみろよ!
現場には現場の大変さもあるのは分かっている。でも、営業でも営業の大変さはあるのである。最後にまとめになるが、今回の一件最終的には黒字案件となりました。
でも、ウマしか社長の僕に対する評価は大幅ダウンだろうね・・・。
現在就活中の学生の皆さんに告ぐ!
日本の企業の9割以上は、中小零細企業です。
好む好まずを心得ず、中小企業へ入社される方が多くを占めると思われます。
中小零細企業すべてが悪いとは言いません。
小さくても同族企業は、かなり高い確率でブラックと思った方がいいと思います。
おわり。