犬も歩けば猫も歩く

中年サラリーマンの生活と副業について書いています。

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新入社員が、わずか3日でトンズラする会社!

よせばいいものを、例によって今年も数名の新入社員が入社してきた。

「うちの会社が新卒を採るのは、社会貢献だ!」

なんて、社長は寝ぼけたことを毎年言っているけど、社員はみんな知っている。

ブラック企業

どう見たって、どんな角度から見たって、眩しいくらい明るいところで見たって、うちの会社は「ブラック!」もうお願いだから、新卒者にだけは手を出さないで欲しい。前途明るい若者が、胸躍らせて毎年入社してくるが、ほとんどが1~2年以内に居なくなる。


幸いにも自分がいるのは、小所帯の営業所だから、やることさえ(つまり売上げ)やっておけば、19時くらいには退社できるけど、現場と本社の営業は大変だ!


本社の営業は、ほぼほぼ毎日終電!
プレミアムフライデーなんて、おとぎ話の世界だ。

abberoad.hatenablog.jp


一方工場は、納期は決まっているから、機械のトラブルでもあろうものなら、日付が変わっても帰れない。仕事はハードな上に、明らかな人手不足。誰かが、病気で休もうものなら、朝からみんな泣きたい気分になるそうだ。


疲れ果てて、休日は昼過ぎまで起きられない。
でも、現場の人間はいいじゃない!残業代が付くんだから。と思っていたら、最近になって“衝撃的な話”を聞いた。


3年前から、残業代が一切出なくなったらしい!(入社5年未満を除く)
今まで、残業をすればそれなりの残業代が出ていたのに、ある日を境に一切支給されなくなる。


“なんで、みんな辞めないんだよ!”


事情通によると、30代以降ともなると、家庭があって住宅ローンがあったり、小さな子どもいて奥さんが働きに出られなかったり、さらには、業界全体が泥舟状態で転職したくても、できないんだそうだ・・・。


レッドカードだろう!
そんな会社が、よく社会貢献だ!なんてことを言えたものだ。

abberoad.hatenablog.jp


さて、はなしは本題に戻って、まだ工場での研修中だというのに、たった3日で辞めた新人だが、他の新人に聞いたはなしだと、工場内に響き渡る怒号!に腰が引けてしまったらしい。


また、社員の中にはよかれと思ってか、会社の実情を耳打ちする人もいるらしく、だんだん元気がなくなっていったという。


さらには、社員通用口の脇にあるセキュリティ会社のオートロック機に貼ってある紙を見て衝撃を受けたらしい。


「退社が26時を過ぎるときには、24時前に○○(セキュリティ会社の社名)に電話をしてください。」

そして4日目の朝、「私辞めます。」と震える声で電話を掛けてきたらしい。
会社の方からは、もちろん引き留めはあったらしいが、その日の午後には本社に「退職願い」を持って姿を現したそうだ・・・。


賢明な判断だ。入社して3日くらいでは、まだ社会保険手続きはしていないはずだから、履歴書にキズは付かない。3ヶ月くらいで退職すると、履歴書に否が応でもキズは付くが、彼女は辞めて正解だ。


自分の知り合いのお子さんも、大学を卒業しても就職が決まらず「就職浪人」しているらしいが、たった3日間でも、彼女にとっては相当なダメージがあったろうから、少し休んで、せめてグレー色の会社に就職できることを、おじさんは陰ながら祈っています。