後輩が路線バスの運転手になるっていう話
数日前のお昼過ぎ、昼食を食べて事務所で一休みしていたら、どこかで電話が鳴っている音がしている。誰のだ~?と思ってまわりを見渡したけど、みんな違うらしい。
まだ鳴っているので、もしかしたらと思ったら自分のスマホでした・・・。
普段は会社から支給されているガラケーを持ち歩いているのだが、自分のスマホはカバンの中にしまっているので、たまに着信音が鳴っても気がつかないことが多い。
なので家族のものにも、自分に電話やメールで連絡を取りたい時は、ガラケーの方へよろしく!と言ってある。特に自動車を運転中の時など、スマホに電話を掛けられても絶対に気付くことはない。
気を取り直して、スマホの着信履歴を見ると、2ヶ月くらい前に電話が掛かってきた前職時の部下N君だ!
さっそく電話を掛けてみると、元気そうな声でまずひと安心だ!
「うちに来るのかなぁと思ってたけど、あれからどうしたんだ?」
「一応、○○さんの会社にももちろんエントリーさせてもらったんですけど、大分応募数が多かったようで、人材紹介会社の時点で書類で落とされちゃいました。」
「そうだったんだ・・・。でも、前にも言ったとおり、うちは生粋のブラックだからかえって良かったのかもしれないよ!」
実際に、最近うちの会社に入社された新人は、毎日泣きそうな顔をして働いている。
そして・・・、彼が何を言い出すのかと思ったら、
「実は、路線バスの運転士になろうと思うんです。」
「え~っ!」
「路線バスって、お前大型免許なんて持ってないだろう?それに、バスはお客さんを乗せるんだから、たしか“大型二種免許”が必要なんじゃないか?」
「今は、運転士養成制度というのがあって、大型二種はおろかドライバー経験がなくても応募ができるんです。」
「履歴書と運転記録証明書(※)」による書類選考と、面接・適性検査も無事に通りまして、近々会社の指定する自動車教習所に行くことになりました。」
あらま!
「今日は、2ヶ月ほど前電話でいろいろとご相談にも乗って頂いたので、そのお礼とご挨拶も含めて電話させてもらったのです。
「じゃ、もちろん正社員ってわけだ?」
「いやいや、初めは契約社員での入社です。でも、正社員登用制度がありますから、それを目指して頑張ってみます。
彼の話を聞く限り、同族の中小企業ではなく大手私鉄のグループ会社のようで、契約社員のままで飼い殺しってことはなさそうだから、それを聞いてひと安心・・・。
※過去5年・3年または1年間の交通違反、交通事故、運転免許の行政処分の記録につい て証明する文書です。(自動車安全運転センター | 各種証明書のご案内より引用)
自分も失業してから、色んなところに応募をしたけど、路線バスの運転士というのは思いつかなかったなぁ。でも、たぶん自分は路線バスの運転士に向いてないだろうなぁ。
◆自分が路線バスの運転手に向いてない理由
1.渋滞していると、イライラしてしまいそう。
2.道路が混んでいそうだと、勝手に脇道に入ってしまいそう。
3.早朝勤務の時、朝起きられそうもない。
でも、彼はまじめな性格だから、案外営業なんかやるより、運転手さんの方が向いているのかもしれない。
まだ、なったわけではないが、もし正式に彼が路線バスの運転手になったら、お祝いにダウンタウンの『ガキ使』に出てくるタレントさんみたいなコスチューム着て、バスに乗り込んでみようかな!
■まとめ
最後に、ひとつだけ心配なことが。
むかし、一緒に営業に回っていた頃、しょっちゅう公園で止まってくださいとか、そのコンビニに寄ってくださいとか、とにかくオシッコが近かったけど、あの“頻尿癖”は直ったんだろうか・・・?
心配だ。