火事ですか、救急ですか?
この間の休みの日、奥さんが入院中なので夕飯の準備をしていたら、包丁で親指の先を切ってしまった。指先が熱いと思った瞬間、血がどくどく出てきて思わず傷口を口に咥えたまま洗面所に駆け込んだ。洗面所の水道で傷口を洗い流したが、親指の根元を強く押さえていないと出血は止まらない。
ちょっとでも押さえている力を緩めようものなら、血がどんどん出てくる。心配した子どもが、絆創膏テープとかガーゼ、包帯などを持ってきてくれたけど、ガーゼを当てて包帯を巻いてもぜんぜん役に立たない。
仕方がないので、力任せに絆創膏テープを指先にグルグル巻きにしたら、どうにか出血は治まったけど、指先がじんじん痛い!
「悪いけど、ネットでこの近くの外科を探してくれないか?」
そして、探してもらった総合病院に電話をした。
けど、あいにく外来診療の時間が終わっていて、
「うちでは応対できないのですが、救急医療センターの電話番号をお教えしますので、そちらに掛けてみてください。」
さっそく教わった救急医療センターに電話を掛けて、今の状況を説明すると、
「少々お待ちください・・・。」
と言ってからが長い。本当に長い・・・・・。
さらにイライラさせられたのが、電話の保留音。
やたら陽気でアップテンポの曲が流れている♪♪♪
おいおい、救急医療センターなんだから、もう少し選曲考えた方がいいんじゃないの!とひとり突っ込みを入れていると、ようやく電話口から「お待たせしました。何軒か病院をご紹介しますので、控えて頂けますか?」との声が。
2件ほど教わった病院に、さっそく電話を掛けてみる。
1件目、「すみません、うちは整形外科なので縫ったりはできないんです・・・。」って言われてあっさりダメ!
仕方がないので2件目に電話を掛けようと、メモに目をやると○○整形外科ってメモってある!これダメじゃんって思いながら、ダメ元で電話を掛けてみると、案の定「うちは整形外科なので、縫ったりはできないんですが・・・。」とさっきと同じ答え。
もう、さっきの救急医療センターの人、どこ紹介してるんだよ!
縫わなきゃいけない状況だってことぐらい、分かるだろう。
もうホントに切羽詰まって、119番に電話した。
すると、「火事ですか、救急ですか?」の問いかけ。
とっさに、「あの~・・・救急なんですが、救急車に来て頂くほどでもないんですが、指先を切って出血が止まらなくて、あちこち電話したんですけどどこもダメなので電話しました。」
すると「紹介された病院を教えてください!」と言われたので、教わった病院名を伝えると、「それでは、いま伺った病院以外で、そちらのお近くの病院をお教えしますので、控えて頂けますか?」と言われたけど、あれ?こちらの所在言ったっけ?慌てていたからよく覚えていないけど、たぶん言ってないよな・・・。
でも、なんでこちらの所在が分かるんだ?
119番ともなると、逆探知できるぐらいの機能があるのかもしれないな?と思いつつ、3件ほど最寄りの病院を教えてもらった。
さっそく電話を掛けると、1件目で「すぐ来れますか?」とうれしい返事。
自分で車を運転して、病院に急行 ⇒
さっそく診てもらうと、「縫いますので、麻酔打ちますね。」と言われ、患部を差し出すと、もう飛び上がるほどの痛さ!指先に打つ注射ってこんなに痛いものなのか・・・。と堪えていると、
「もう1ヵ所刺しますね~!」って言われたので、相当な覚悟を決めていたら、今度はほとんど痛みを感じない!?どうやら、一度目の注射でもう麻酔が効いているようだ。
結果、3針縫ってもらってようやく収束・・・。
■まとめ
・救急医療センターの電話保留音は、なんとかした方がいい!
・外科を紹介しなくてはならない状況なのに、整形外科を紹介することがないように、救急医療センターの方は、職員を教育してください。
・119番。格好いいわ!迅速な対応で無駄がない。◎